この車種のエンジンは、車両に対して斜めに置かれていることもあって、エンジヘッドカバーパッキンがダメになると、下に向いた部分からどうしてもエンジンオイルが漏れてしまうのです。
どうしてもエンジンヘッドカバーパッキンは、ゴムで出来ているため、経年劣化やエンジンオイルメンテナンス不良によってダメになってしまいます。
このお車は、430,000キロ走ってます。
ここまで走って大変良くできましたです。
決して、エンジンオイルのメンテナンスも悪くないお車です。
多少のエンジンオイルの漏れでゴム部品で済むものならば、コストパフォーマンス的に見ても問題ないと思います。
写真真ん中にある黒いプラスチックで出来たエンジンヘッドカバーを外し、シリンダヘッドの間にあるパッキンを交換して脱脂して、漏れ点検をして出来上がりです。
写真中央の亀裂が入ったゴムがロアボールジョイントダストブーツです。
亀裂が入り中のグリスは、既に入っていませんでした。
この状態を放置しておくと、亀裂から水や異物が混入し、中にあるボールジョイントの錆びや損傷に繋がり、最悪は脱落します。
ハンドルは効かなくなり走行不能になります。
写真中央上にあるクリップを外し、ボルトを外して、ナックル部とジョイント部を外すことで、ロアボールジョイントダストブーツが外れ、新しいものと交換できます。
エンジンが掛からない時があるといので、何度もその現象を出す為に、エンジンキーを回していると現象確認出来ました。
エンジンスターターを回してもウンともスンとも言わない状態で、計器類も全く反応点灯しない状態でバッテリーが完全放電した時の状態に似ていました。
お客様もバッテリー上がりかも知れない。とのことでした。
いずれにしてもバッテリーは交換して欲しいとのことだったので、とりあえずバッテリーを交換してみました。
それでも、現象は変わらず。
今度は、サーキットテスターを使ってIGON時に12ボルト電圧がバッテリー周辺回路のどこまできているのか調べました。
そうすると、ある回路の前で12ボルトから急激に電圧降下して2Vになってしまう部位を見つけました。
それが、バッテリーのプラスターミナル(バッテリープラス端子から直にでている配線)です。
何故そんなことが起きてしまったのかというと、この車の場合プラスターミナルは銅で出来ていたのですが、経年劣化と走行状態に管理状態などによって、プラスターミナルが酸化してしまって酸化銅になってしまってほぼ電気を流さなくなってしまったことによるものだと思われます。
以上のことから、酸化してしまっている部分を磨いて取り除き、尚且つ食用酢(酢酸)に酸化銅を漬ける込むことによって、化学変化の還元作用によって、もとの銅に戻してあげて整備完了です。
無事エンジンも掛かるようになって一見落着です。
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