年式の割に距離が乗られてなく、外装もとても綺麗なお車です。
いっけん外側からみると問題なさそうでしたが、タイヤを外して内側からみると内減りしていました。
このまま走り続けるとおそらくワイヤーが出てきて、高速走行をした時にバーストしてしまうでしょう。前タイヤであればハンドル操作不能になり他車に激突なんてことも充分に考えられます。
そうならない為にもタイヤは交換していただきました。ただこのまま走り続けてもきっとまた内減りしてしまうことでしょう。
その時だけの整備ではなく真の整備とは何故そうなったのか原因を探さなくてはいけません。
しかし、その原因も間もなく判明しました。サイドスリップテスターというトーイン(前から車を見た時のタイヤの内外への向き)を測定機を使用したところ、この車のタイヤはかなり外開きしていたんです。
なのでトーインを調整し外開きを調整し、同じことが起きないようにしました。
だいぶ広い範囲までオイル漏れが広がっていました。運転席側のタイヤを外して撮った写真なのですが、エンジン上部から下部へと漏れています。この時点でだいたいの推測はできました。
年式の割に乗らない距離なのでエンジンの交換はあまりしてこなかったのでしょう。
シリンダーカバーを外してみるとカチカチに固くなったガスケットが出てきました。
シリンダーガスケットはゴムで出来ています。
長時間汚いオイルにさらされることによって、プラスチックのように硬くなって変形して硬直して縮んでいました。
その為、カバーとガスケットの間に隙間ができます。
その隙間からオイルが漏れていました。ですから、距離は乗らなくてもしっかりとしたオイル交換が必要なのです。
3000キロ又は半年に一度くらいをお勧めします。
シリンダーヘッドカバーを外した後のエンジン側上部の写真です。幸いこの車は大丈夫だったのですがシリンダーヘッドカバーガスケットの状態が悪くなるとエンジンオイルがプラグホールに侵入しオイルだまりできスパークプラグがエンジンに浸された状態になり失火を起こし、エンジンにばたつきがでたり、ふけが悪くなったり、最悪エンジンが掛からないなどエンジン不調の原因になります。
これで、ヘッドカバーからのオイル漏れは心配ありません。
後は、しっかりとオイルメンテナンスなどのアドバイスをさせて頂き快適なカーライフを行って頂くだけです。
ただ整備をして、この部品交換しました。ありがとうございましたで終わりにするだけでなく、何でそうなったのか、何でそうしたのか、これからならないようにするにはどうするのか。
そういうアドバイスができるよう心掛けています。
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